笛の音が奏でるポップな音楽世界

こちらでご紹介するのは、8作目となる風景音楽アルバム「Journey」です。
アイルランドの楽器として知られるティンホイッスルやリコーダー、
ハーモニカ、鍵盤ハーモニカ(メロディオン)といった息を吹き込んで演奏する楽器を中心に、
リズミカルでポップな楽曲を11曲収録しています。

息を使って演奏する楽器を「風の楽器」と呼んだりします。

ページ下部に設置した試聴コーナー(Sound cloud)から全11曲を20秒ほどで繋げ合わせたサンプルをお聴き頂けます。
優しい風が織りなす笛の音から紡ぎ出される、11曲のポップミュージックをどうぞ最後までお楽しみください。

JWAVE MUSIC HYPER MARKETにて殿堂入りしました

「MUSIC HYPER MARKET」は、J-WAVEが世界に向けてお届けするインターネットラジオプログラム。
こちらのコーナー「投稿の殿堂」では、様々なインディーズミュージシャンを紹介しています。

2012年、本アルバムに収録されている「Summer run」を番組で紹介して頂き、そのまま殿堂入りしました。
丁度、夏に向っていく季節でのことという偶然もあったとは思いますが、
殿堂入りにはラジオリスナーの投票も必要だったので、色々な意味で光栄な出来事でした。

現在、番組側からブログスペースを頂き更新中です。

J-WAVE MUSIC HYPER MARKET 

収録曲一覧

No. Title Time Comment
1 Where you and I live 3′27″ 彼は扉を開けて振り向いた。「見なよ。外…
2 Day of the first flight 4′51″ その日は朝から晴れ渡り、風も穏やかだっ…
3 Summer run 3′26″ 僕は彼女の手を引き、走っていた。やがて…
4 Silky winds 3′59″ 「何を探しているのだろう」囁くような小…
5 Dance in the sky 3′47″ 鐘の音が聴こえなくなるのを待って彼は続…
6 Over the heaven 3′12″ 川面に水が跳ねた。彼の投げた石は対岸ま…
7 In the past 3′28″ 「ここで待っているから」もう何年も前にかけ…
8 Sage´s eyes 3′37″ 気づいているか?鏡の中には何も映っていな…
9 Believe it 2′48″ 日が傾きかけた頃に彼女はやってきた。大きな…
10 Tomorrows far 3′15″ 「君に言われるまでもない」そう言って彼は…
11 Horizon blaze 3′39″ 何を語っても、結局のところ、ただ知らないと…
  Total : 45′33″

ライナーノーツを読む

ご購入はこちらから

下記の配信サイトで本アルバムを1,000円(税別)からご購入頂けます。
ただ、各配信サイトとの契約の都合上、価格には差がありますので、大変お手数ですが、購入方法と合わせて各配信サイトをご確認ください。

また、一部の配信サイトでは1曲毎に購入することもできます。
そちらのサイトでは、曲名と照らし合わせて1曲毎にご試聴頂けますので、合わせてご利用ください。

  • Listen on Apple Music
  • amazon.co.jp
  • 同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite.com

制作者

Where you and I live
彼は扉を開けて振り向いた。「見なよ。外はこんなに良い天気じゃないか。傘なんて必要ないよ」視線を戻して、しばらく黙っていたが、やがて言った。「恐れる事なんてなにもない。明るい方向へただ飛び出せばいいだけだよ。他人の無責任な言葉に一体どれほどの価値があるというのさ」彼は息を一つ吐き、小さく首を振った。開けられたままの扉から微かに風が入ってきた。
  • Tin whistle
  • Melodion
  • Piano
  • Synthesizer
  • Guitar
  • Violin
  • Glocken
  • Marimba
  • Orchestra
  • Drums
  • Wood bass
  • Percussion
Day of the first flight
その日は朝から晴れ渡り、風も穏やかだった。自転車で街区を走り抜けて丘へと急ぐ。途中、丘の上に人影を見つけ微笑んだ。「君もきっと喜ぶと思うよ」彼は前を見たまま続ける。「今日の空が青くて良かった」少しだけ後ろを気にして、彼は自転車の速度を上げた。
  • Tin whistle
  • Recorder
  • Harmonica
  • Melodion
  • Piano
  • Violin
  • Organ
  • Guitar
  • Orchestra
  • Synthesizer
  • Drums
  • Percussion
  • Wood bass
Summer run
僕は彼女の手を引き、走っていた。やがて息が切れ、僕らは背中を合わせて腰を下ろした。「疲れた?」僕は自分の息が整うと彼女に言った。彼女は何度か頷いて、息を整えた後「でも、悪くないね」と振り向いて笑顔を見せた。大きな雲が僕たちに影を落とした後、立ち上がった。再び手をつないだけれど、どちらから手を差し出したかは覚えていない。
  • Recorder
  • Tin whistle
  • Piano
  • Organ
  • Violin
  • Synthesizer
  • Marimba
  • Guitar
  • Drums
  • Percussion
Silky winds
「何を探しているのだろう」囁くような小声に顔を向けると、彼は僅かにあごをしゃくった。鳥が見えた。「触れられないものを信じて、飛び込むしかない時もあるだろうな。それでも、宗教や哲学より信じられるのだろうけどね」こちらを向かずに言葉を続けた後、視線が上を向いた。「見つかったみたいだね」鳥は羽ばたいていた。
  • Tin whistle
  • Melodion
  • Piano
  • Cimbalom
  • Winds
  • Vibraphone
  • Glocken
  • Marimba
  • Guitar
  • Bass
  • Percussion
  • Drums
Dance in the sky
鐘の音が聴こえなくなるのを待って彼は続けた。「…でも、彼らは気づいていないのさ。目に映っているものだってみんな幻想だってことにね。ただ”そう”思いたいだけの 話だよ」僕が目で問うと、彼は察したのか振り向きもせず言った。「もちろんただの戯れ言さ」
  • Tin whistle
  • Recorder
  • Harmonica
  • Piano
  • Cello
  • Orchestra
  • Glocken
  • Organ
  • Guitar
  • Bass
  • Drums
  • Percussion
Over the heaven
川面に水が跳ねた。彼の投げた石は対岸まで届かなかったようだ。もう一度。水が跳ねる。空を仰ぐとどこか遠くを見るように目を細めた。目の前の川も空も穏やかに流れて行く。彼は手近の石を手に取ると、一歩下がり、対岸に向って大きく踏み込んだ。
  • Melodion
  • Piano
  • Cimbalom
  • Guitar
  • Organ
  • Orchestra
  • Vibraphone
  • Glocken
  • Marimba
  • Synthesizer
  • Bass
  • Drums
  • Percussion
In the past
「ここで待っているから」もう何年も前にかけられた言葉だ。約束ではなかったから”忘れる”ではなく、最初から覚えていなかった。この言葉をかけた人の名前も顔も声も、もう思い出せない。ただ、時々言葉だけが飛び込んでくる。
  • Recorder
  • Melodion
  • Synthesizer
  • Piano
  • Cello
  • Glocken
  • Guitar
  • Cimbalom
  • Bass
  • Drums
  • Percussion
Sage´s eyes
気づいているか?鏡の中には何も映っていない。それはただの幻影。風の運ぶ声を聞け。想いはいつか形になり、君の世界を包むだろう。さあ、目を開け。
  • Recorder
  • Piano
  • Glocken
  • Marimba
  • Orchestra
  • Violin
  • Guitar
  • Kantele
  • Drums
  • Percussion
Believe it
日が傾きかけた頃に彼女はやってきた。大きな木の幹に優しく手を触れて言った。「独りっきりでいるには、長過ぎるわね。人生というのは」そして木に寄りかかった後、振り返って続けた。「あなたはどう?」
  • Harmonica
  • Recorder
  • Melodion
  • Cello
  • Guitar
  • Organ
  • Vibraphone
  • Glocken
  • Marimba
  • Synthesizer
  • Cimbalom
  • Piano
  • Wood bass
  • Drums
  • Percussion
Tomorrows far
「君に言われるまでもない」そう言って彼はすっかり冷めてしまったコーヒーを飲み干した。「でもね、分かっていても抗えないことというのは、あるものなのさ。君が気づいていないだけでね」目を閉じて、何かを考えるような素振りの後、コーヒーのおかわりを注文した。
  • Tin whistle
  • Cello
  • Vibraphone
  • Guitar
  • Piano
  • Bass
  • Drums
  • Percussion
Horizon blaze
何を語っても、結局のところ、ただ知らないというだけのことなんだ。世界を満たしているあらゆるものは決して一様ではないのだから。君の瞳が光を失う前に、私は私の知っている名前を呼ぶことにする。ここが「君と私の生きる世界」だよ。
  • Hamonica
  • Piano
  • Orchestra