風景音楽アルバム「Drawing」は、ピアノ、バイオリン、チェロによるピアノ三重奏を集めた音楽作品です。
収録された11曲全てが、この3つの楽器のみで演奏され、素朴でどこかノスタルジックな楽曲は、きっとあなたを暖かな気持ちにさせてくれるでしょう。
アルバムには、オリジナル7曲の他、カバー曲が4曲収録されています。
国際映画祭に出展された映像のために書いたテーマ曲「Will you warm me?」の他、Amazing grace、The last rose of summer、Green sleeves。
曲名を覚えていないという方でも、聴けばきっと思い出せる楽曲のはずです。
全11曲を約20秒ほどで繋ぎ合わせたサンプルをページ下部のSound Cloudよりご試聴頂けます。
どうぞ最後までお楽しみください。
ピアノの演奏は人の手によるもので、メトロノームに頼ることなく、演奏者の間もそのまま録音しているのですが、
バイオリンとチェロは、機械に演奏させています。
「ストラディバリウス」と「ゴフリラー」。
名前を聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
前者はバイオリン、後者はチェロの名器と呼ばれるとても高価な楽器です。
今回のアルバムでは、これらをサンプリングし、「Sonic Morphing」と呼ばれる特殊なプログラミングから、
ただ楽器の音を出すだけではない、より自然な演奏を実現したソフトを使っています。
全ての楽曲は、録音したピアノ演奏に合わせ自然な流れとなるよう調整していますので、
一部は「打ち込み」でありながらもライブのような音楽をお楽しみ頂けます。
本アルバムのイメージイラストには、幻想造形作家kaoさんの作品から「薄翅(うすばね)」をお借りしました。
淡く、幻想的な雰囲気が魅力的であることはもちろん、鉛筆の濃淡だけで描かれているということに驚きます。
現在は、独自の幻想世界を造形物で表現するといった創作活動をされています。
絵画ではありませんが、土を焼いたり、木を彫ったり等々、氏の手から生み出される幻想世界の数々を是非ご覧になってみてください。
人形作家kao 猫妖精の世界Amazing grace | Will you warm me? |
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アメージング・グレイス。 後に牧師となった奴隷船の船長が作詞をしたという曲。 作曲者は不明。 |
第18回ドレスデン国際短編映画祭正式招待作品 「hard cold greenhouse」のテーマ曲として作曲。 原曲はコーラスとティンホイッスルで演奏されました。 |
The last rose of summer | Green sleeves |
「庭の千草」、「夏の名残の薔薇」と呼ばれるアイルランド民謡。 作曲者は不明ですが、 作詞者のトマス・ムーアが補ったとされています。 |
グリーン・スリーブス。 イングランドの民謡で、作曲者は不明。 タイトルは娼婦を指すことが多いのですが作詞者も不明。 |
No. | Title | Composer | Time |
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1 | Wings draw | AMANUMA Takayuki | 3′27″ |
2 | Hope return | AMANUMA Takayuki | 4′51″ |
3 | Floating life | AMANUMA Takayuki | 3′26″ |
4 | Saying for you | AMANUMA Takayuki | 3′59″ |
5 | Lost days | AMANUMA Takayuki | 3′47″ |
6 | Moon light | AMANUMA Takayuki | 3′12″ |
7 | Amazing grace | unknown | 3′28″ |
8 | Will you warm me? | AMANUMA Takayuki | 3′37″ |
9 | The last rose of summer | Thomas Moore | 2′48″ |
10 | Green sleeves | unknown | 3′15″ |
11 | No words song | AMANUMA Takayuki | 3′39″ |
39′29″ |
2012年、ANA国際線機内放送Wmibaチャンネル10月号にて、収録曲の「The last rose of summer」が流れていました。
もしかしたら、知らないうちにお聴き頂けていたかもしれませんね。
番組名が日本語なので、国際線とは言え、主なリスナーさんは日本人だったのかもしれませんが、
幸い好評を頂けたようです。
アイルランドの民謡は明るい曲調であっても、どこか切なく、寂しい雰囲気がしますね。