2018.11.17、風景音楽アルバムとして11作目となる「Mana(マナ)」をリリースしました。
こちらでご紹介する音楽は、即興演奏にアコースティック楽器を解け合わせたアンサンブル作品です。ピアノやギター、チェンバロ(ハープシコード)といった楽器の演奏を主体に組み上げた、イージーリスニング、ニューエイジ、あるいは部分的にエレクトロニカの雰囲気が漂うサウンドです。また、鳥のさえずりや小川のせせらぎが幻想的な響きを盛り上げます。
全11曲。全ての楽曲は本ページにて30秒ほど(Track1「Awakening」は全て)ご試聴いただけます。
音の一つ一つを人間が感じるままに奏で上げた、優しく、幻想的なアンサンブルサウンドを是非、お楽しみください。
鳥のさえずりが、私を優しく包んでくれる。
森を行く風が静かに頬を撫でるように、鍵盤の上を滑らせて。
そっと扉が開いてゆく。
燃えたぎるような季節。
冷え切った心を嵐が吹き荒れる中、それでも決して瞳は閉じずに抗い続けた日々。
人は孤独と戦い続ける。
好きというだけで大抵のことは十分で、人は漕ぎ出して行ける。
自由に舵を切ったらいい。無責任な言葉なんて気にする必要はないんだ。
今、生きているのは自分なのだから。
まっすぐ伸びる道に寄り添う標。
いくつかは形となって残り、またいくつかは幻となって消えていった。
そして、これからも。
様々な偶然が重なって、出会い、別れて。
しかし、時間は静かに平等に流れ続ける。
広がる波紋、水の流れ。
やがて空へ舞い上がり、時を経て降り注ぐ。
伝えたいこと、聞きたいお話がたくさんあった。
時と共に静かに、そして確実に流れてゆく。
でも、きっと忘れない。
瞳に映る風景や耳に残る風のささやき、草木の香り。
心に芽吹いて、花を咲かせることができる。
気づかない間に紡がれた時計仕掛けの物語は、
読み解くことができないほどに複雑で。
しかし、奥から届く光は優しい木漏れ日のよう。
揺らめく炎はやがて眠りについて、たくさんの想いが漂い始める。
瞬く幻想は水面を照らし、虚空を舞う。
数々の風景が通り過ぎていった。
雨の日も、風の日も、そして晴れの日も。
美しい風景を探して、広い世界を目指す。
No. | Title | Time |
---|---|---|
01 | Awakening | 2′42″ |
02 | Lost summer | 6′42″ |
03 | Tiny wish | 3′35″ |
04 | Signpost | 4′36″ |
05 | Mana | 6′21″ |
06 | Reincarnation | 4′41″ |
07 | Last letter | 4′29″ |
08 | Gifts | 3′05″ |
09 | Passage of time | 4′02″ |
10 | Sublimation | 5′38″ |
11 | Phantasmagoria | 4′54″ |
Total | 50′45″ |
Music & play / AMANUMA Takayuki